絶賛売り出し中のアイドルユニット“NEXTYOU”は、5人のメンバーで形成されている。2013年に音楽プロデューサーの夏目純（35）が募集した「次は君だ！コンテスト」で選ばれ結成されたユニットだ。結成後インディーズデビューをし、1年前にメジャーデビューをした。現在は3枚目のシングル曲をひっさげてライブ活動の真っ最中。メンバーは、センターを擔い人気トップの碧（17）、明るいムードメーカーの真由（18）、リーダーで最年長の波奈（19）、年長者だが甘えん坊のるりか（19）、そして唯一素人から選出された愛子（17）の5人。そのライブには熱狂的な男性ファンが押し寄せる。彼女たちと支えるファンたちの夢は、「武道館のステージに立つこと！」だ。とは言え、まだまだ武道館にはほど遠い。アイドルオタクたちの間では人気があるが、テレビ出演は未経験、オリコンでも15位が限界でトップテン入りしたことはない。所屬事務所は、これまで多くのトップアイドルを輩出してきた大手で、今はこのNEXTYOUに力を注いでいる。夏目ももちろんNEXTYOUでトップの座を狙っている。アイドルオタクで、その世界ではカリスマ的存在のブロガーも、今の一推しはNEXTYOUで、特に愛子を推している。そんな愛子は、幼い頃から歌と踴りが大好きな女の子だった。アイドルに憧れてNEXTYOUのメンバー入りを果たし、今は武道館のステージに立つことを目指して頑張っている。が、現役の高校生でもあり、仕事と學校の両立の日々を送っている。8歳の時に両親が離婚し、父親と暮らすことを自ら選択し、都內のマンションで父娘の二人暮らし。サラリーマンの父親は理解があり、応援してくれている。が、愛子がひそかにアイドル活動の報告メールを送っている相手は、別れて暮らす母親だ。そして、もう一人、メールを送る相手は幼なじみの大地（17）。同じマンションの一つ上の階に住む同級生で、同じ高校に通っている。愛子はトップアイドルを目指しながらも、ひそかに大地へ心を寄せているのだ。しかし、アイドルの世界は戀愛禁止。事務所の目も厳しいが、もっと厳しいのはファンの目だ。今は戀愛なんて考えてる場合じゃない。愛子だけではなく、他のメンバーも「戀愛なんてもってのほか」と素直に思い、ひたすら武道館を目指して頑張っている。しかし、様々な試練が彼女たちに押し寄せる。「アイドルは太ってはいけない」という試練や、変質者による傷害事件や、メンバー內の人気格差、そして戀愛問題、などなど…。それらを仱暝饯ā⒈伺�たちは武道館のステージに立つことができるのか？武道館を満杯にできるだけの人気を得ることができるのか？アイドルのトップの座を得るために、あらゆる願望を捨てることができるのか？愛子を中心に、アイドルたちの赤裸々な內面を描き出すと同時に、アイドル界の裏側がリアルに描かれていく―。